次世代のビジネスモデル・アーキタイプ

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商社発・ストック型ビジネスモデルとしてのEギャランティ

 

Eギャランティは、もともと伊藤忠商事の社内ベンチャーだったもの。3年目の社員だった江藤公則氏が立ち上げた。現業は、企業間商取引における売掛債権等の信用リスク保証サービスだが、もともとはインターネット上でのBtoBビジネスにおける売上債権の未回収リスクを保証するサービスだったという。みごとなピボット。

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minkabu.jp

 

「みんなの株式」の記事によれば、債権の未回収リスクを引受、その保証料を年間契約で受け取るという仕組みらしい。保証料は、保証開始日の前に受け取り、12ヶ月で分割計上する。契約する企業が増えれば増えるほど売上が積み上がっていく。

こうして引き受けたリスクは、金融機関やファンドなどに再度移転している。そのときのリスク移転の手法によって再保証料率を低減、差額を利益としている。このファイナンス技術が、コアコンピタンスとなっている。上場後は自前でファンドを組成して、さらに収益性を高めている。

営業体制も面白く、地銀とのネットワークを確立、地銀からの紹介によって顧客を獲得しているという。

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