コンビニの停滞は、たとえば客数が24ヶ月連続のマイナスという記事からも伺える。
記事の中では、ドラッグストアやECの影響を指摘している。ドラッグストアは、高利益率の薬や化粧品の収益をもとに、日用品の価格を下げて販売している。たしかに、相対的にコンビニの価格が高く見える。
その対策として、ファミリーマートのランドリー併設化や、セブンイレブンによる自転車シェアなどが紹介されているが、根本的な解決となっている印象はない。
一方、コンビニ分野では大手三社の後塵を拝しているイオンは、金融や海外事業のほか、専門店を集めるモールを不動産事業的に展開して、好調だ。
イオンは、専門店を集めながら、ショッピングセンターを顧客を集めるような魅力的な場として提供している。ここから学ぶとしたら、コンビニについても、顧客がいろいろな理由で、つい立ち寄ってしまう場所として設計しなおしていくことが重要なのだろう。そう考えれば、その一歩として、自転車シェアやランドリーは悪くない取り組みかもしれない。