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競合が協業先になるエコシステム型ビジネスモデルとしてのTHETAプラグインストア

RICOHの全天球カメラ「THETA」向けのソフトを提供するプラットフォーム「RICOH THETAプラグインストア」がオープンした。

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デジカメ分野では競合となるソニーとリコーが協業することになるが、これは実は珍しくない。AppleはGoogleとはスマートフォンOSの分野で、Amazonとはコンテンツプラットフォームの分野でそれぞれ競合しているが、しかし同時に、アプリをインストールする形でiPhoneに付加価値を付けてもらってもいる。

野中郁次郎先生、紺野登先生は、第3世代のシステムである「オートポイエーシス」から、2000年代以降の知識創造のモデルを次のように捉える。

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従来の経営学では、自社内の状況を内部環境、自社外の状況を外部環境として、わけて分析していた。SWOT分析もそうだし、PESTなどの外部環境分析、VRIOなどの内部資源論など、そこには内部と外部のはっきりとした二元論があった。

しかし、2000年代以降のエコシステム間競争においては、外部であったはずのパートナー企業との協業によって価値を生み出すようになった。そこでは外部だの内部だのの境界は失われ、ともに価値を創り出す共創パートナーとの関係性、すなわちエコシステムが議論されるようになった。

THETAのプラグインストアも、当然こうしたパラダイムによって捉えられるべきものだろう。