次世代のビジネスモデル・アーキタイプ

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事業開発の構造主義的アプローチとしてのビジネスモデル

ビジネスモデルとは、事業を構造的に把握したもの。ひとりの頑張りというよりも、構造的にビジネスの成否をみていくアプローチになる。

起業やベンチャーというと、ひとりのカリスマ的な起業家が、ドラマチックに事業を立ち上げるというような神話がある。もちろんそうした神話的な成り立ちを持つベンチャーも多い。しかし、いくらがんばったところで、構造的に成功しづらい状況に置かれてしまえば、そうしたカリスマも能力を発揮できない。

ビジネスモデルという事業構造の良し悪しは、十分条件ではないものの、事業を成功させ、さらに拡大させていくためには欠かせない必要条件のひとつではあろう。

じげんの平尾社長は次のように述べている。

平尾氏:まず私自身が、ビジネスモデルを研究することが好きで、「世の中は構造で決まる」と考えているタイプです。現実の世界に置き換えると、どこにビルが建ち、どこに壁があれば、人の動きの不等式が変わる瞬間があるのか、そういうことを研究することが好きなのです。

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ビジネスモデル症候群への批判も行ったが、「ビジネスモデルは十分条件ではない」という指摘は納得するが、一方で「ビジネスモデルを考えると新規事業は立ち上がらない」という指摘には、改めて違和感しかない。 

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