日経XTRENDで行われているサブスクリプションモデルの連載。今回はネイル事業。サブスクリプションモデルが成功するには、一度契約したお客さんが、長期間継続してくれるかどうかにかかっている。その収益に応じて、かけられるマーケティングコストが決まってくる。
このネイル事業では、デザインの多様性によってLTVを高めようと考えた。それがUGPという仕組みである。
そこで、若宮氏は利用者が自らデザインを作れ、さらにそのデザインをサービス上で公開して他の利用者も注文できる仕組みを思いつく。この利用者が自ら商品を開発してくれる仕組みを「UGP(ユーザー・ジェネレーテッド・プロダクト)」と若宮氏は名付けた。利用者が増えるほど購入できるデザインの種類も増え、選ぶ楽しみが生まれる。それが継続利用につながると考えた。
さらに、継続サービスならではのユーザーコミュニティなどを充実させていくという。こうなると、これまでの単発の事業では実現しづらいだろう。
これまでの売り切りモデルとは異なる発想でのKPI設定が必要になる。単なる継続による割引以外の発想が重要となってくるだろう。