カンファレンスの中で、アマゾンの有名なループ図が紹介されていた。
「お客様が増えるとオペレーションコストは下がるが、削減できたコストを広告に使ったり、株主に還元したりするのではなく、商品価格を安くすることに投資した。品ぞろえとともに価格が安いことで満足度はさらに上がる」と、品ぞろえを重視することが、成長ドライバだったと話した。
こうした成長ドライバをビジネスモデル・キャンバス上に表現すると次のようになる。
ポイントは、成長して取扱量が増えれば増えるほど、顧客への価値提案が充実するというつながりである。これによりさらに取扱が増え、一人勝ちにつながっていく。
多くのIT企業が配当を出すようになった一方で、Amazonはまだまだこの再投資する領域を多く残している。時価総額1兆ドルを先に超えたのはAppleだったが、今後の成長スピードはAmazonがAppleを上回るだろうということを、このループ図は物語っている。