中国で先行しているIT企業による金融サービスが、日本でもいよいよ本格稼働していきそう。プレイヤーとしては、LINE、楽天、Yahoo!・ソフトバンクなどいろいろあるが、スマホでのリーチという意味では、LINEに優位性がある。
今回のみずほとオリコとの提携は、みずほが金融、オリコが与信、LINEがインターフェースという明確な役割分担が見える。
今後、3社による合弁会社となるLINE Creditでは、「これまでにない革新的な独自のスコアリングプラットフォームの構築」および、「ユーザビリティの高いローンサービスの提供」を目指ざす計画だ。
(中略)
「みずほ」とオリコと提携することで、金融サービスと与信審査、LINEアプリを通したユーザーへのダイレクトな訴求と、盤石な体制で金融サービスを展開できることになり、新たな価値の創造と市場での存在感を発揮していくことになるだろう。
ユーザーにとってみれば、銀行がどこであるとか、ローン会社がどこであるかといったことは、それほど大きな意味を持たないだろう。勝負の分かれ目は、コミュニケーションツールとしてのLINEが、いかに決済ツールとして自然に拡張していけるかというところにかかっていると思う。