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「ステーキ提供システム特許」は参入障壁にはならない

いきなり!ステーキが「ステーキ提供システム特許」を取得したが、この記事にあるようにいくつかの抜け道がある。

なかでも、シール出力に関する回避は、容易だろう。

おそらくこの特許権の比較的確実な回避方法のひとつは、「計量機が肉の量とテーブル番号を記載したシールを出力する」というステップを行なわず、計量機の画面に表示された肉の量とテーブル番号を従業員が手で書き写すステップにすることです。

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2000年ごろに流行したビジネスモデル特許もそうだが、特許によるビジネスモデルの保護というのは、なかなか難しいところだ。シール出力を手書きにするなどの、他社に多少の非効率的なプロセスを要求する程度に終わってしまう。そこにどこまで労力をかけるべきなのか微妙だ。

飲食業で言えば、モンテローザによる模倣戦略が知られている。「和民」が流行れば「魚民」、「塚田牧場」が流行れば「山内牧場」と節操がない。モンテローザの店舗には行かないようにしているのだけれども、流れの中で行くことになると、さすがに拒否するわけにもいかない(昨日がそうだった)。

どれだけ何を守るかというのは、制度設計の上でもなかなか難しい問題だと改めて思った次第。