次世代のビジネスモデル・アーキタイプ

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これから、スマートフォンへの集約から各家電への分散へと動く。

AIスピーカーを使っていて思うのが、家電のスマート化によってスマホの役割が徐々に減っていくという未来図だ。バイドゥCEOも同じような未来を予想している。

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5G通信時代においては、機器がもっと高速で安価に通信できるようになっていく。そうしたなかで、必ずしもスマホを経由して処理する必要がなくなっていく。各機器に対して多機能リモコンの役割を果たしていたスマホは、お役御免となっていくだろう。

テレビの映像ストリーミングサービスは、それが先駆けて起こっているひとつの事例だろう。AmazonのFire TV Stickにしても、Google Chromecastにしても、Apple TVにしても、そこではもはやスマホの役割は不要となっている。

家庭での音楽再生は、一度スマホに集約されたが、今また備え付けのAIスピーカーに役割が移っている。カメラとしての役割も、ミラーレスカメラのスマート化が進めば低下する可能性もある。メッセンジャーとしての役割は、通知や閲覧であればすでに時計へと移行している部分もある。ディスプレイ端末という部分も、将来のメガネ型デバイスに取って代わられるかもしれない。

2007年にiPhoneが登場して以降、さまざまな機能がスマートフォンに集約されてきたが、その逆の動きが進み始めている。2019年はそれがさらに加速する年になるのかもしれない。