CES2019が始まった。ソニーの発表では、ディスプレイを含むソニー製品をオーディエンスとクリエイターをつなぐメディアとして定義し、プレゼンテーションしている。
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この会見の中ではPlayStationが取り上げられている。たしかにPlayStationのプラットフォーム上でゲームプレイヤーとゲームクリエイターが出会い、そこで価値を生み出している。ソニー・ピクチャーズの映画や、ファレル・ウィリアムスが音楽のプレゼンテーションをするなど、コンテンツよりの発表に軸足が置かれていた。
ユーザーをクリエイターにする
一見すると、ミュージシャンがライブをやったりするAppleの発表会を彷彿とさせるが、しかし微妙な違いもある。Appleは、オーディエンスをクリエイターにしようという強い意志がある。うまく行っていない分野もあるが、制作用のアプリ(iMovieや写真アプリなど)によって、より手軽な制作体験を提供しようというのがAppleである。ソニーの場合は、そこまでは言っておらず、クリエイターはあくまでプロクリエイターである。
そんなソニーにも、一ユーザーをクリエイターにしてくれる機器がある。それがミラーレスカメラの分野である。僕もα7iiiを愛用しているが、これは本当にすごい機械で、誰もがすぐれたクリエイターになれる夢のデバイスだ。
個人的には、そうしたユーザーをクリエイターに変えてしまう魔法を、ソニーにも期待したくなってしまう。特に、YouTuberなどSNSを中心に多くのクリエイターが発表の場を獲得している時代において、そうした要請がどんどん高まっていくはずである。ソニーにも、その一翼をがっつり担ってほしいと思っている。